シャワーを浴びたばかりの髪が
鈴をつけて
凍った地面を跳びはねる

氷柱の歌声に
色白の花は 恥じらいながらも
微笑んで

まっさらな譜面を
桜色のペンで つづりはじめて

空の雪

海の雲

訪れる光




渇イタ指先ノ爪
割レ目カラ吹キ出ル涼風
曇ッタ二酸化炭素ガ中途ニ
ぬくもりヲ伝エテ消シテ

だから

手ノ熱サヲ知ル

ふたつノ手ハ握リ合ウ


くきゅ。
握りしめた掌で、澄んだ湧き水が零れ出る
土は大きな掌で、ほんのりと抜かるんでゆく
雪解けの予感。







いつもお世話になっている「土の双唇」の宙人さまより、
2223Hitを踏んだキリバンニアミス記念として頂いた詩です。
リクエストのお題は「雪」。タイトルは「雪どけノ花びら」。
言葉だけではなく、ページのレイアウトまで美しい逸品です。
頂いたそのままをなるべく再現しようと頑張ったのですが及びませんので、
ぜひとも「土の双唇」へ行って、本物をご覧下さい。
宙人さま、ありがとうございました。


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