須藤 和馬
　本編の主人公。この春、桂都大学理学部に入学したばかりの18歳。少なくとも、見た目はごく普通。
　お話の都合上、とにかく色んなことに巻き込まれることになり、最初はいちいち驚いたりビクついたりしていたが、すぐに動じなくなる。理系の人間には珍しく、科学的に説明がつかなくとも、見てしまったら納得してしまう。
　過去に起きた事件によって、本人も知らない幾多の秘密が精神と肉体に刻み込まれているとかいないとか。


中河 萌黄
　和馬が引っ越してきた学生マンションの部屋の隣に住む、26歳の若奥様。アレックスたち異界の住人を召喚した張本人にして、本編のヒロイン（いやっほぅ）
　第２話ですぐに分かるが、どうやらご主人はすでにこの世の人ではない…らしい。ただし本人は認めておらず、明るい笑顔で彼の帰りを待ち続けている。


アレックス・ソルフォード
　萌黄が召喚した異世界の悪魔。口数は少なめで、態度はやや尊大ながらも、中身は意外とフレンドリー。
　この世界での主人である萌黄に絶対服従で、何事においても彼女が一番。夫を失った萌黄が働かなくてもいいように、率先してアルバイトを始めるほどである。
　テレビ、特に歌番組をほとんど見ない和馬は知らなかったのだが、実はこっちの世界ではかなり顔の売れている有名人だったりする。この辺の事情は第３話辺りで。

リリア・エスクイントラ
　萌黄が召喚した魔物その２。サッキュバスという、Ｈするのが仕事のような魔物…ではあるが、今のところ和馬を食べてしまおうとかいうつもりはないらしい。おしゃべりの勢いは凄まじいが、それさえなければ、一応癒し系かもしれないお姉さん。
　ファンタジー世界に眼鏡はあるのか、という問題は置いといて、趣味は掃除に洗濯と非常に家庭的。彼女がいなければ、和馬の部屋の片付けは、間違いなく一週間以上かかったはずである。


オズマ・ゴッドヴァルドフ
　ノーテンキで大食漢の虎娘。いろいろつまみ食い出来るという不純な動機から、ファミレス「Dining Cat」でウェイトレスのアルバイト中。実際につまみ食いをしてしょっちゅう怒られている。
　彼女が食べる量は、さすがに大型肉食獣だけあって半端ではない。彼女が稼いだバイト代は、基本的に自分の食費のみに消える。
　第２話から登場。

リサリサ・モナハン
　アレックスよりも背が高く、抜群のプロポーションを持つ彼女も萌黄が召喚した魔物の一人…いや、一匹。正体はまだナイショ。第２話から登場。
　リサリサと呼ばれるのを非常に嫌い、「リサ」と呼ぶことを周りの人間に強要している。逆らうと、基本的にパンチが降ってくるので要注意。
　こっちの世界では占い師をして生計を立てているが、メンバー中一番の稼ぎ頭で、数億円を越す貯金を持っているという噂も。


ゲルハルト・カールスルーエ（加納晴人）
　萌黄が召喚した魔物の一人だが、外見はほとんど子供。童顔で、身長も萌黄とさほど変わらず、服装によっては中学生にしか見えないが、一応、自分で決めた設定は26歳。第２話から登場。
　加納晴人という日本人くさい名前をつけて、塾講師のアルバイトをしている。ファンタジー世界から来たくせに、担当科目は物理と数学。生徒たちにはバカにされることもなく、むしろ妙に親しみやすかったりして結構人気がある。