傀儡師サイモン

 それからは、ベルも土を掘るようになった。細い男と、小さなゴーレムと、か弱い女の子の二人と一体は、裏山に入ってはせっせと土を掘った。一週間掘り続けた後は、それに加える水を汲む。それから、力いっぱい捏ねる。
 「しっかり、よく捏ねてね。空気が入ってると、焼いた時にヒビが入ってそこから壊れちゃうから」
 「はい!」
 二人は必死だった。だが、事情を知らない村人たちは、ベルがサイモンに弟子入りしたかと微笑ましく見ているようだ。
 「今回は随分大きいのを作るようだねぇ、先生?」
 「ええ。ベルも手伝ってくれるから、楽ですよ」
 知らないでいてくれた方が、二人には好都合だった。
 腕や頭、足というように、ゴーレムのパーツを作ったら、今度は焼くための薪を拾わなければならない。そして、パーツ毎に一つずつ焼いて、自然に冷えるのを待って。
 すべてのパーツが出来上がるのに、結局一月もたってしまった。だが、彼らは、それを組み上げる前に再び来てしまった。
 「……逃げずにいたようだな、サイモン」
 前と同じ、黒ずくめの男達だ。ベルは、今度は脅えずにサイモンを呼んだ。
 「先生、お客様です」
 「うん…分かってる」
 サイモンは、いつも通りに応えた。しかし、ベルは不安でいっぱいだった。
 「どうしよう…出来てないよ」
 「大丈夫だよ。今日、いきなり喧嘩になるとは限らないだろう?」
 「何をヒソヒソ話している!」
 彼らは、かなり苛立っているようだった。
 「それよりも、今日こそ一緒に来てもらうぞ。もう一刻の猶予もない、今すぐだ!」
 さっ、と手を上げると、彼らの後ろからわらわらと兵士が現れた。その後ろから、さらに不安げな様子の村人たちがおっかなびっくり付いて来ている。
 「…みんな!」
 まさか、村人たちは、彼らが自分たちを殺しに来ただなどと、露ほども思っていないのだ。ただ、何が起こるのだろうと興味本位で集まっている。
 さすがに、サイモンも眉根を寄せた。
 「…困りましたね」
 彼は、言った。
 「僕は戦争に荷担する気はない…でも、あなたたちの手伝いをしなければ、彼らを殺す。そうなんですね?」
 「そうだ」
 男達の言葉に、嘘やハッタリはない。
 サイモンは長い間黙って彼らを見つめ返していたが、やがて、腕組みをして答えた。
 「分かりました。ですが、僕にも準備をする時間ぐらい下さいよ」
 「先生!」
 ベルの声が少し甲高かった。彼は優しく彼女を振り返り、いつものように微笑んだ。
 「大丈夫、心配しないで。うまくやるから」
 そして、不器用にウインクした。茶目っ気たっぷり。何かやろうとしているのは、その表情から一目瞭然だった。
 「一時間だ」
 男が言った。
 「一時間だけ待つ。その間に支度をしろ」
 「はいはい、ありがとうございまーす」
 サイモンは緊張感のない返事をし、そしてベルを伴って工房に戻っていった。

 工房には、出番を待つパーツがごろごろと転がっていた。
 「さて、それじゃ、最後の仕上げと行きますか」
 実に嬉しそうに、サイモンは腕まくりをした。
 「重いから気をつけて…そう、そこを持って」
 胴体を立て、足を投げ出した形にくっつける。脚立を立てて肩に登り、腕を付ける。
 「先生、頭は?」
 「自走出来るようにしてから、自分でつけさせる。その方が、早くて安全」
 「はーい、分かりました」
 大体の形が出来上がる。巨大な石の人形は、工房の天上に肩をくっつけ、窮屈そうにしゃがんでいた。
 「それでは…」
 ゴーレムの正面に、サイモンが立った。
 両手を広げ、ゴーレムの方に向ける。
 「我が名はサイモン……われは汝が主人、汝が母親。汝は我が奴隷、我が愛し子。呼びかけに、応えよ」
 魔法の儀式を見るのは、ベルにとっては生まれて初めてだった。サイモンの両手と、ゴーレムの胸に埋め込まれた宝石が、同じ色の光を放つ。
 「今こそ、汝にかりそめの生命を。今こそ、汝に立ち上がる力を…受け取れ、我がゴーレムよ!」
 二つの光がつながる。膨大な魔力によって風が巻き起こり、人間たちの髪を激しくなびかせる。
 真剣な顔のサイモン。ベルは、ゴーレムよりも彼の方に見とれていた。
 やっぱり、キリッとしてるとカッコイイ……
 「最初の言葉を与える…」
 ぼうっとしている間に、儀式は終わりにさしかかっていた。
 「立て」
 サイモンが告げた。
 次の瞬間。
 凄まじい音と共に、ゴーレムは唐突に立ち上がった。
 「きゃああああっ!?」
 工房の屋根が落ちて、二人の上にばらばらと降り注ぐ。
 「し、しまった」
 慌てふためいて、主人は次の命令を与えた。
 「頭をつけろ、頭を。それから僕たちを拾うんだ」
 ごーん。
 物音のような、動物の鳴き声のような変な音を立てて、ゴーレムは命令にしたがった。半壊の工房に手を突っ込んで頭を取り出して全壊とし、それからのんびりとサイモンとベルを拾い上げた。
 「ひーん、傷だらけですぅ」
 「……すまないな。しかし」
 冷たいが力強い手のひらの上で、二人はお互いの格好を見て笑い転げた。
 周りの人々は、みな呆然とゴーレムを見上げている。村人の中には、変った見世物に手を叩いて喜んでいる者もいるようだ。
 が、すぐに気を取り直した者もいた。
 「……貴様らぁ!何を、一体何をやっている!?」
 黒ずくめの男が叫んだ。
 「降りてこんか!サイモン!!」
 「大体、何なんだそれは!」
 「……あなた達へのお土産にと思って」
 サイモンは上の方からすまなそうに答えた。
 「土産だと?」
 彼が男達とやり取りしている間に、ベルは手はず通り、ゴーレムの腕をよじ登って肩にたどり着いた。耳のところに穴が開いていて、空洞になった頭に入る事が出来るようになっているのだ。
 「では、それは戦闘用なのか?」
 「そうです…」
 そして、サイモンは振り向いてゴーレムの顔を見た。右目の穴からベルが手を振っている。ちゃんと安全な場所に非難出来た事を確認し、彼は笑った。
 「こんな風にね!」
 どどーん!!
 もうもうと舞い上がる砂煙。悲鳴も上げられないほど素早くゴーレムは動いて、男の一人を摘み上げた。
 「僕は、戦争の片棒を担ぐのはごめんです。ですが、あなた達がどうしてもと言うので」
 サイモンは言った。
 「実力行使させてもらいます」
 「何だと!?」
 「僕と、この村から手を引いて下さい。さもないと、この人を…殺しますよ」
 脅しではなかった。いつも笑顔のゴーレム職人が、真面目な顔をして言っている。
 「このまま帰ってくれれば、何もしません」
 「…ナメた真似を」
 だが、男達は言う事を聞こうとはしなかった。
 「ええい、殺せ!村人を皆殺しにしろ!あのバカもだ!!」
 「!!」
 思わぬ結果に、サイモンは目を丸くした。
 兵士たちが一斉に振り向いて、武器を手に取る。村人たちはたちまち混乱のるつぼに叩き込まれた。
 「な……やめろーっ!!」
 サイモンは叫んだ。だが、彼らは悲鳴を上げて散り散りに逃げようとする村人たちを、容赦なく追い回した。ゴーレムの足元も兵士たちに取り囲まれた。
 「ええいっ!」
 ガキンッ!
 鈍い音。
 「死ねえっ!」
 「ぐわーっ!!」
 断末魔の悲鳴。
 老人が倒れたのを見た。
 いつも穏やかなサイモンが…キレた。

 ベルは、間近でサイモンの変貌を見ていた。
 風もないのに銀色の髪がなびき、縛っていた紐が切れた。長い髪は生き物のようにその長さを変え彼の腰の辺りまでになった。
 その髪の間から、耳が伸びてくる。それは丁度、エルフのように長く尖った耳だった。だが、エルフと決定的に違うのは。
 長い耳が、露出した腕が、体全体の肌の色が。
 茶褐色。
 それは、恐ろしい魔族の印。幼い頃お伽話で聞いた、ダークエルフそのものの姿。
 「うわははははは!!」
 サイモンは笑った。それは、聞く者を圧倒する力強い声だった。
 「よくも…よくもやったな!貴様ら、全員……」
 細い体がばねのようにしなり、ジャンプした。
 「殺す!!」
 実に楽しそうに宣言したサイモンは、地面に降り立った。あまりの事にあっけに取られて立ち止まる人々の真ん中にすっくと立ち、堂々と魔法の詠唱を始める。
 「風よ…大地よ、オレ様の声を聞け!この、クソバカどもに鉄槌を!!」
 たちまち、突風が吹き荒れた。それは狙い過たず兵士たちだけを巻き込んで、天空高く吹き上げた。また、兵士たちの足元だけが急に陥没して大地の奥底に飲み込んだ。
 「死にたい奴はかかって来いっ、このダークエルフ、サイモン・コンコード様が相手だぁ!!」
 「くそっ……!!援軍を呼べ!」
 男の一人が、呼び子を吹いた。
 「いくら相手が魔族でも、こっちには数がいる!何としてでも殺せっ、殺すんだっ!!」
 笛の音に呼応して、周りの森の中に潜んでいたさらに大勢の兵士が飛び出してきた。
 「せっ、せんせえー!」
 頭上から、ベルの情けない声がした。
 「すっごく沢山います!完全に、囲まれてます!」
 「何だと!?」
 ベルの思考に反応して動くように作られたゴーレムは、どうにかこうにか歩き回り、兵士たちをぷちぷちと踏み潰してはいたが、到底間に合いそうにない。
 村人たちは何時の間にか羊の群れのように追い立てられ、サイモンの周りに固められていた。
 「先生……」
 「サイモン先生……」
 脅えた顔の村人たちは、すがるようにサイモンを見た。
 ダークエルフでも、魔族でも関係なかった。唯一、自分たちを守ってくれる人。怒りに燃えて怖い形相に変化してはいたが、それでもサイモンに対する信頼は、残っていた。
 「先生、わしら……」
 「ええい、辛気くせぇ顔するんじゃねぇ!」
 あくまでも豪快に、彼は笑った。
 「こうなったら…奥の手だ」
 ポケットに手を突っ込んで、小さな丸い石版を一掴み、取り出す。
 「真の傀儡師って奴を、拝ませてやるぜ!」
 言うが早いか、サイモンの手は動き始めた。そばにいる村人の額に、片っ端から石版をくっつけていく。
 「先生?」
 「これは、一体…?」
 「ハハハハハ!」
 凶悪な笑い。彼は、魔法を唱えた。
 「我が名はサイモン…汝ら、我が傀儡なりっ!」
 一喝した途端、村人たちの動きが一瞬止まった。
 「我が命に従い、行け!存分に戦えーっ!」
 そして。
 次に動き出したその瞬間から、彼らは傀儡となった。自分の意志を持たない、戦闘人形に。
 「うおおーっ!!」
 彼らは、武器も持たず、兵士たちに襲い掛かった。素手で殴り掛かり、押し倒して絞め殺す。
 だが、その一方で。
 何人もの兵士たちから一斉に切られ、突かれ…声もなく倒れ付す。
 サイモンは、その様子を楽しげに眺めていた。
 「なっ……!?」
 ベルはゴーレムの頭から飛び出していた。
 「先生!先生、やめてっ!!」
 腕を伝い降りてサイモンの元に駆け寄る。振り返ったサイモンは、底意地の悪そうな笑顔を見せた。
 「何だ、ベルか。駄目じゃないか、アレに乗ってないと」
 「でも…酷すぎます、先生!」
 ベルの父も母も、ただひたすら戦っていた。彼女は両親を指差して訴えた。
 「あれじゃ…あれじゃ、みんな死んじゃう!」
 「だが、こうしないとゴーレムの数が足りん」
 しれっと。
 ダークエルフは言ってのけた。
 それどころか、ポケットをまさぐって例の石版を取り出し、ベルに向かって差し出したのだ。
 「お前もやれ」
 「ひっ!?」
 彼女は、思わずそれを払いのけた。
 「嫌っ…嫌です!」
 その目の前で、ベルの母が倒れる。
 「あっ……」
 背中に深々と剣が突き刺さっていた。サイモンはちぇっと舌打ちをして、ベルを無理矢理横抱きに抱え上げた。
 「やだぁ…降ろして!降ろしてよ、この人でなし!」
 「黙ってないと舌噛むぞ!」
 必死の抗議も一言で片付け、彼はゴーレムの肩に飛び乗った。
 「いやーっ…返して、母さんを返してよ!」
 「うるさい!」
 サイモンは、恐ろしい目で彼女を睨み付けた。
 「村を守るためだ…黙って見ていろ!」
 「うっ……ひ、酷い……」
 ベルは…涙をこぼした。
 ダークエルフでも、みんなのために戦ってくれていると思ったのに。村人たちが次々と倒れても、顔色一つ変えないなんて…やっぱり、やっぱり魔族は魔族なのか。
 争いの物音は、下火になりつつあった。
 サイモンの魔法と巨大ゴーレム、そして生きた傀儡たちの戦いぶりに恐れをなした兵士たちは、逃走し始めていた。黒い男達は皆どこかへ消え去り、逃げ出す彼らを止める者ももういなかった。
 村は守られた。累々と横たわる、兵士の死体と傀儡を残して…

 「うっ…うっ…ひっく…」
 ベルはまだ泣いていた。並べられた、両親の死体。ぴくりとも動かず、呼吸もしていない。まだ暖かみはあったが、誰がどう見ても死んでいた。他の村人たちも、皆同じ…生き残っている者は、一人としていなかった。
 傍らで、サイモンは腕組みをして彼女を見下ろしていた。
 「さて」
 やがて、ベルの鳴咽がおさまりかけてくると、彼は静かに言った。
 「最後の仕事が残っているぞ。村人の体に刺さっている剣だの槍だのを抜くんだ」
 「………」
 返事はない。
 「…チッ」
 忌々しげに舌打ちをすると、ダークエルフは乱暴な手つきで手近な村人の死体に手をかけた。無造作に、その肩に深々と刺さった槍を抜く。
 槍はするりと抵抗なく抜け、銀色の刃が夕日を反射してきらめいた。その時、ベルはある事に気が付いて顔を上げ、立ち上がった。
 「やる気になったか」
 うなずくでもなく、だが否定するでもなく、彼女は次々と武器を外し始めた。
 血が一滴も出ていない。傷口を調べてみても、抜いてしまったら綺麗になくなってしまっている。
 「……?」
 「何をグズグズしている。武器を抜いたら、今度は額の石版を外すんだ」
 「……それじゃ、まさか」
 恐る恐る、彼女は村人の一人の石版に手を触れた。
 吸い付くようにぴったりと張り付いていたそれを、そっと引っ張ってみる。すると、力を失った石版は、意外とあっけなくベルの手のひらに落ちてきた。
 そして、村人が目を開けた。
 「……んー?」
 「あ……お、おじさん?」
 「どうした?ベルちゃん」
 中年の男はむっくりと起き上がり、泣きはらしたベルの顔を覗き込んだ。
 「あっ…あの…おじさん、体は…?」
 「体?」
 おじさんは肩を回し、首を回して笑った。
 「うーん、久しぶりに筋肉をよく使ったようだ…こりゃ、筋肉痛になりそうだの」
 「どこも、痛くないの?」
 「だから、使い過ぎた筋肉が…」
 次の瞬間、ベルはまた、泣き始めた。
 「ベルちゃん?」
 「うっ…うわああぁん!!」
 今度のは、嬉し涙だ。
 そう、傀儡となった村人は、一人たりとも死んではいなかったのだ。

 「いろいろ、酷い事を言ってくれましたねぇ」
 長い銀の髪を束ね、サイモンは微笑んでいた。
 「ごめんなさい、先生…」
 壊れた工房で、ベルは恐縮する。後片付けが大変だ。
 「一流の傀儡師は、大事な人形を傷つけたりしないんです。前にも言ったでしょう、僕は自分のゴーレムが傷つくのは嫌だって」
 「……そうでしたね」
 村人たちは、兵士たちの死体を弔うため、墓を掘っている。二人は、木っ端微塵になった工房を取り壊していた。
 まだ、ダークエルフの姿のままで、サイモンはやっぱり泥だらけになっていた。
 「でも、先生」
 「何だい?」
 しかし、笑顔はとても優しい。あの時の恐ろしい様子は微塵も感じない。
 「…ダークエルフって、魔族なんだし、強いんでしょう?何も…そんなに泥だらけで、汗かいて肉体労働しなくてもいいんじゃないんですか?」
 「うーん……」
 サイモンは困ったように頭を掻いた。今度は、髪についた埃がもうもうと舞い上がる。
 本当に、これが魔物を統率し、残忍にして高貴と言われる魔族なのだろうか?
 「おかしいかな?」
 汗をぬぐい、彼はベルを見た。
 「僕は、ゴーレムが好きなんだよ。だから作る。ま、今回は僕のせいでこんなことになっちゃって、本当にみんなには悪いと思ってるんだ」
 一人、村人を死なせてしまった。彼は、その事をいたく悲しんでいた。そして、彼の嘆きは他の人たちもよく分かってくれている。誰も、サイモンを責めたりはしなかった。
 それでも。
 「僕…この村を出て行くよ。僕がいたら、また面倒臭い事になりそうだからね」
 「そんな…」
 サイモンの笑顔には、確固とした決心があった。ベルはうつむき、押し黙った。
 ところが、二人の背後から、声がかかった。
 「だめです!あの人たちが帰ってこなかったら、また次の兵隊たちが来るかもしれないじゃないですか」
 村長だった。彼は、自分の手に、あの小さな石版を乗せていた。
 「サイモン先生がいてくれないと、我々だけでは到底太刀打ち出来ません」
 大事なものを慈しむようにに、手のひらの中に石版を握り締め、村長は言った。
 「これを使って我々を強くすることが出来るのは、先生だけ。我々は、いつでも喜んで先生の傀儡になりますよ」
 「村長……!」
 ベルが、村長に抱きついた。サイモンは照れ臭そうに笑って頭をかいた。長い耳が困ったように垂れ下がる。
 「うーん…そ、そこまで言われるのなら…」
 彼は答えた。
 「もう少し、ここにいようかな?」

 クリストバル特産、土木・農作業用ゴーレムは、格安で品質も良く、辺りの評判だった。
 野菜も満足に育たないような痩せた土が、いつしかこの村の大切な財産となっていた。
 村人たちは、今日も土を掘る。
 純朴で大人しくて、心優しいゴーレム職人のために。


終わり


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