蒼と朱と黄金の瞳


 …夢を見ていた。昔から、何度も、この夢ばかり見ている。
 幼い頃の彼と、同い年ぐらいの女の子。
 黒くて艶やかな長い髪に、利発そうな赤い瞳。よく笑い、よく泣いた、可愛いお姫様。
 彼女の名前は、アニタ・オレンブルグ。サマランカの隣にある小さな国の王様の一人娘だ。父親である国王同志が従兄弟であるため、よくこんな風に、一緒に遊んだ。
 花のあふれるお城の中庭で、小さな二人は無邪気に遊んでいた。
 大人の世界なんて、知らなかった。
 それは、彼の十歳の誕生日。ささやかな宴に、アニタも来賓としてやってきた。そして、アニタのお付きの侍従が、二人にドリンクを差し出した。
 「これはオレンブルグの王様からのプレゼントです。王子様はこちら、赤のシャンパンを。姫は、こちらの白いシャンパンをどうぞ」
 うん。
 小さな二人は、小さなその手にめいめいグラスを受け取った。
 「さあ、乾杯しましょう」
 その時。
 アニタが、つと手を伸ばした。
 「あたしも、エドガーと一緒のを飲むの」
 やんちゃなお姫様は、あっという間に赤いシャンパンを取り上げて、可愛い唇の奥へと流し込んだ。
 「ひっ、姫様…!!」
 侍従の引きつった叫び。
 広間の人々が、壇上のお客に注がれた。
 「あっ…」
 アニタは。
 「助け…て、エド…ガー……!!」
 白いドレスを赤く染めて。
 ゴボッ!!
 エドガーの腕の中へ、倒れ込んだ。
 オレンブルグ王は、エドガーの暗殺を目論んでいた。彼が居なければ、もうじきサマランカの玉座は空となるから。
 だが、その計画は失敗し、自分の娘を失う結果になった。そして、エドガーの心も。
 彼は、初めて人をにらんだ。
 にらまれた侍従は、やけにすんなりとエドガーの言いなりになった。そのまま、オレンブルグの人々をにらみつけたエドガーは、二つの国の主人となった。
 でも、もうアニタは帰って来ないのだ。
 血を吐いて、倒れて、冷たくなって…何度も何度も、彼の前から去っていく。
 今も、また。
 敵の首を取って来るといって…また、私の前から去っていく。
 「嫌だ…」
 鋼のように重くて冷たい唇を動かして、エドガーはつぶやいた。
 「アニタ…行くな。俺を置いて行くなあッ!!」
 叫んだら、目が覚めた。
 「…またか」
 自嘲気味につぶやいて、前髪をかきあげる。殺風景な部屋の中を見回し、そして溜息を吐いた。
 もう、人など信用しないと決めたのだ。
 アニタも…ずっと私の側にいると言いながら、結局は、敵のもとへ去っていったではないか。やはり、あの女だって、早めに殺しておくべきだった。
 殺しておくべきだった…のに。
 視界がぼやけた。
 金色の瞳が細められる。頭が割れるように痛い。
 青色の瞳からは、主人の意志とは全く無関係に涙が零れ落ちる。
 「……クソッ」
 ベッドに倒れ込んで、彼は両手で顔を覆った。
 ルシヨン地方がキース公子の手に戻ったことによって、全国で反乱の火がまたたくまに燃え広がってしまった。もう、彼の邪眼は効かない。
 仕方がない。
 彼は、二人の将軍を呼んだ。第一部隊のポッツォーリと第三部隊のハーニーは、昔からサマランカ軍に所属する、生粋のサマランカ人だ。
 最初の頃は、自分の意志でエドガーに従ってくれていたが、途中から彼に意見するようになったため、意志を消した二人。
 ひざまずく将軍たちの顔をあげさせ、エドガーは順にその目を見つめた。
 「お前たち」
 「はい」
 抑揚のない、形通りの返事。
 一度奪った心を戻すことは、彼には出来ない。
 「私のために、戦ってくれ」
 「はい」
 もしも目覚めた時に彼らが向うにつくようであれば、それはそれで仕方の無いかもしれない。
 「出撃を命じる。ルシヨン解放軍を迎え撃て。いいか…サマランカの命運がかかっている。命に代えても、必ず勝ってこい!!」
 「はい!」
 将軍たちは立ち上がり、すぐに広間を出ていった。
 しかし、心なしか、最後の返事の声がわずかばかり大きかったように、エドガーは感じていた。

 はるか高い崖を転がり落ち、その体を水の底に横たえて、ティートは深い眠りについていた。
 心は彷徨う。
 永遠に続く暗い闇の中では、歩いても歩いてもどこにもたどり着かない。
 胸が苦しい。ふと自分の手を見ると、真っ赤に濡れている。胸も、顔も。全身が絶え間なく、激しい痛みに襲われ続けている。
 それでも彼女は歩き続ける。
 誰か、あの人を助けて。
 わたしがいなければ…あの人はたった一人。お願い、誰か、助けて…。
 「娘よ」
 その時、誰かの声がした。暗闇に、温かく柔らかい青い光が見えた。
 「あなたは…」
 彼女が尋ねると、その光は青い髪、青い翼を広げる青年の姿になった。
 「我が名はシオン。思い出すがいい…今、もとの姿に戻してやる」
 「もとの…姿?」
 「我が息子、エドガーのためにも、お前はなくてはならぬ存在…このようなところで死んではならない」
 大きな手が優しく彼女のほほを包んだ。
 それと同時に、ティートの中に、何かが流れ込んでくる。
 そう…あの日にも彼女は一度死んだ。彼を守るために。
 同じように暗闇を彷徨い、シオンに出会った。彼は、自分を悪魔だと告げた。エドガーの本当の父親だと。
 同じように、助けを求めた彼女のほほに手を当てて、彼は言った。
 「なるほどいい娘だ、思った以上に生まれ持った魔力が強い。これならば、お前は魔族として転生できる」
 「魔族?」
 「そう。そうすれば、また再びエドガーの傍に戻る事が出来るぞ」
 「本当!?」
 少女はいちもにもなくうなずいて、シオンの行為を受け入れた。
 死んだ人間を、魔物として生まれ変わらせるという、神に背く行為。人ならざる力を得る代わり、二度と安息の死が訪れる事もない。分かって、彼女はそれを望んだ。
 「だが、まだ少し幼すぎるな」
 悪魔はそう言って、その額に指先をあてた。
 「アニタ・オレンブルグ。お前の記憶を今しばらくの間、預かろう。いつかまた必要になったら戻してやる。これはその証」
 黒い髪が、朱に染まる。そして、魔族となった少女は人間の姿をとって、光の中へと戻った。
 そう。そうだった。
 流れ込んでくる記憶に、全てがつながる。それと同時に、封印されていた力も彼女の中に流れこむ。
 川底に横たわっていた彼女の髪の色が、赤から黒に色を変える。とめどもなく失われていく血の流れが止まった。
 「さあ、早く戻れ。あいつが待ってるだろ」
 「はい…シオン様」
 うなずいて、アニタは暗闇から逃れ出た。
 しぶきを上げて空中に躍り上がる彼女の背中には血の色の翼が生えていた。

 小さな音に気が付いて、皇帝エドガーはふと顔を上げた。
 誰もいない広間。何時の間にか何本か蝋燭も燃え尽きて、辺りは暗く静まり返っていた。
 「気のせいか…?」
 いや、違う。確かに、かすかな足音は、次第に彼の方に近付いて来る。
 やがて、細く、重く、扉の開く音がした。
 「…誰だ」
 相手は答えなかった。ただ、小さな人影は広間に入ってくると、真っ直ぐ玉座を目指して歩いてくる。
 エドガーは玉座を降りた。
 「お前は」
 広場の中程で、彼はその人影が誰であるかを認識した。
 十歳ほどの、小さな女の子。黒い髪、赤い瞳には涙をいっぱいためて、心細げに彼を見つめていた。
 「ア…ニタ」
 「申し訳…ございません」
 か細い声で、彼女は言った。
 驚いてまばたきするほどの間に、彼女は幻のように消え失せて、見慣れた女が立っていた。
 「反逆者キースの首…失敗、致しました」
 服はぼろぼろだった。だが、短く刈られた髪はつややかな黒に染まっていた。
 「お前は」
 やっぱり、アニタなのか。
 オレンブルグを制圧し、王族の墓を暴いたエドガーは、そこに少女の亡骸がないのを知っていた。
 もしかして、生きているのではないかと心のどこかで思っていた。
 「ティートか」
 だから、この女を生かしておいた。愛する少女の面影を色濃く映す、赤い目の女。
 「いいえ」
 「アニタか」
 「はい」
 彼女は答えた。
 「あなた様のためだけに…存在する者でございます」
 次の瞬間、エドガーは彼女を抱きしめていた。
 「よく戻った」
 青い瞳が雫を落とす。
 「また戦になるが…もう二度と俺の傍をはなれるな。いいな?」
 「はい」

 「来ました、大部隊が二つ…第一部隊と第三部隊です!!」
 「サマランカの正規兵か」
 キースは、ぐっと唇を引き締めた。
 「こちらの説得に応じてくれるでしょうか?」
 「大丈夫だよ、イオナ。彼らだって、皇帝の非道な振る舞いはちゃんと見て来たはずだ。必ず味方になってくれるよ」
 少年はうなずき、そして、天に向かって剣をかざした。
 「この戦闘に勝てば、サマランカの王城はすぐそこだ。みんな、気合入れていくぞ!!」
 オオーッ!!
 地鳴りのようなときの声。
 兵の数だけを単純に比較しても、すでに解放軍のほうがかなり多くなっている。
 負けはしない。
 キースが剣を振ると、兵士たちが一斉に突撃した。

 「見事な采配だ、キース公子」
 知略に長けた老将ポッツォーリは、正気に戻ると開口一番、そう言った。
 「敵兵を殺さず、解放して味方につける…なるほど、皇帝陛下のやり方を逆手に取ったうまい方法だ」
 「ありがとう、ポッツォーリ将軍」
 だが、そう言って差し出したキースの手を、将軍は握り返さなかった。
 「…将軍?」
 「正気に返してくれた礼は言う。だが、わしは、貴公の配下につくつもりはない」
 「どうしてです!?」
 隣にいたウファ将軍が叫んだ。
 「あなたは…あの皇帝の振舞いを許せるというの?」
 「許すことは出来ん」
 「では、何故」
 「あの方があのようになってしまったのも、わしらの責任だからだ」
 ポッツォーリはそう言って、かすかに微笑んだ。
 「過ちは正さねばならん。だから、わしは、陛下から下された命令を」
 そこから先は、あっという間の事だった。
 「実行せねばならんのだ!」
 老将の腕が信じられないようなスピードで伸びた。節くれ立った指がキースの細い喉に食い込み、呼吸を止めようと締め上げてくる。
 「キース様!!」
 「ぐっ…!!」
 たちまち少年の顔が紫色になっていく。
 「駄目だ!」
 「やらせるなッ!」
 ウファ将軍が、イオナが。周りにいた解放軍の兵士たちが、一斉に動いた。
 「があっ……!!」
 老人の動きが止まった。
 背中に、首に、無数の剣が突き刺さる。少年の喉を掴んだ腕は、二本とも両断されていた。
 「大丈夫ですか、キース様!」
 「ごほっ、ごほっ!!」
 抱きかかえられるキースと、命を失って倒れるポッツォーリ。
 信じられないモノを見るような目で、キースは老人の死体を見つめていた。
 「なっ…なんで、ッ…?」
 皇帝のことは許せないと言ったのに、どうして?
 空気の足りない頭に、さらに追い討ちがかけられた。
 「報告致します!」
 誰かが、遠くで叫んでいるような気がした。
 「ハーニー将軍が…治療をした瞬間、自害されました!!」

 思ったよりも手強いサマランカ正規軍の抵抗に遭い、解放軍は進軍を阻まれていた。だが、それも時間の問題だった。
 ついに王城を取り囲み、キースたちは突入のタイミングを計っていた。
 「もうすぐですね…」
 「うん」
 栄華を誇ったサマランカの城は意外と質素だった。敵兵もあまり残っておらず、その姿は頼りなく、実に小さく見える。皇帝の騎獣である飛竜が一匹、寂しげに塔の上を旋回していた。
 「準備が整いました」
 全ての城門を塞ぎ、正門を壊す装置も据え付けられて、後はキースの号令を待つだけだ。
 「よし」
 乾いた唇を舐めて、少年は手を上げた。
 「これで終わりにしよう…突入!」
 わあっ。
 人の群れが、動き始めた。

 もう何人殺しただろう。
 重いものを何度も斬りつけ、振り払い、薙ぎ払い。
 死神であるその身でも、あまりの数の多さに苦戦を強いられていた。
 「これも…もうダメかっ」
 アニタは、脂塗れで切れなくなった剣を投げ捨て、素早く次の部屋まで下がった。
 ここを突破されたら、次は玉座。皇帝陛下がたった一人で待っている。
 ドン、と重い音がして扉が開かれた。
 「来いっ!!」
 真新しい輝きを放つ剣を手にして、彼女は一人、敵軍を迎え撃つ。

 遠くから、遠雷のように、ざわめきが近付いてくる。
 それが、一瞬だけ大きくなって、そしてまた遠ざかる。軽い足音を響かせて、アニタが彼の元へ走り寄って来た。
 「申し訳ありません、皇帝陛下…さすがに数が多過ぎて」
 「構わん」
 エドガーは、血塗れでごわついた彼女の髪の毛を撫でた。
 「お前はよくやってくれている。本当は、こんなことさせたくはないのだがな」
 「えっ?」
 皇帝の口から、思わぬ言葉が出た。
 アニタが呆然とする。
 「それは、一体…?」
 「俺がお前に守られているのは、どうも…」
 そして、初めて笑顔を浮かべた。それは、あの時アニタが頭を下げた、青い瞳と同じ色の、優しく、また風格のある王者の顔だった。
 「俺が守ってやらなければならないのにな」
 力強い腕が、彼女の身体に回される。耳元で、彼はささやいた。
 「………」
 赤い瞳が驚きに見開かれる。
 「そんな…勿体無いお言葉です」
 「そうか?」
 「ええ。それならば、なおのこと、私は頑張らなければなりません」
 そっとエドガーの胸から離れて、アニタは微笑んだ。その表情は、すぐに硬くなってしまったが。
 「来ますっ…!」
 ドン。
 地鳴りのような音を立て、広間の扉が破られた。
 「皇帝を倒せっ!!」
 「いいか、目を見るなよ!!」
 口々に叫びながら、兵士たちがなだれ込んでくる。
 「ええいっ、無礼者ッ!!」
 途端に、エドガーの喝が飛んだ。
 ざわめきが一瞬にして鎮まるだけの迫力が、彼の声にはあった。
 「この私に、貴様らごときがかなうと思ってかッ!!」
 金色の目が、全てを見下ろす。見てはいけないと思っても、つい、吸い寄せられる。
 何人かが、倒れた。
 「見ちゃダメだっ!!」
 その後ろから、美しい鎧に身を包んだ、華奢な公子が現れた。
 「見ないで倒すんだ。難しいだろうけど、頑張って!!」
 そして、キースはアニタを見た。
 剣を持って、彼女を指し示す。
 「倒すんだ…二人を!!」
 「出来るものならやってみろ、小僧」
 エドガーが悠然と応える。
 「貴様には出来ん…この私を越えることも、この女を手に入れることも」
 「何を…ッ」
 「全ては、私のものだ!!」
 倒れていた兵士たちが、エドガーの兵として立ち上がる。
 最後の戦いが、始まる。

 重なり合って倒れる死体の山。
 たった二人を倒すために、一体どれだけの人間が犠牲になったのだろう。でも、その二人のために、どれだけの人間が魂を捨てさせられたのだろう。
 主従は背中合わせに刺し貫かれ、立ったまま息絶えていた。
 エドガーの背中をティートがかばい、キースがそこに突っ込んだ。
 磨き上げ、鋭く尖った刃の先は、愛した女性の胸をあっけなく貫き、そのまま憎むべき男の背中に到達した。
 次の瞬間、無数の剣が二人に降り注ぎ、キースの悲鳴はかき消された。
 どっと湧き上がる歓声。誰かが彼に抱きつく。現実感のなさに、少年はただ呆然と立ちつくすだけで、周りの言葉にも反応出来なかった。
 倒した。
 「キース様、おめでとうございます!」
 誰かが彼の肩を叩く。手を握り、抱き締めてくる。
 彼は顔をあげて、目の前の光景を見た。
 殺した。僕が、この二人を。ティートを。
 この手で…。
 ティートはエドガーの背中にもたれかかり、まるで笑っているかのように楽しげな表情をしている。
 大丈夫…。
 最期に彼女がそう言ったように聞こえていた。
 「キース様、どうぞこちらへ!!」
 「キース様、万歳!!」
 手を引かれるまま、彼は二人から引き離される。だが、キースは、何度も振り返って彼らを見た。
 何かが…終わってない。

 その夜、事件は起こった。
 玉座の前に横たえてあった皇帝エドガーと、その愛人ティートの死体が忽然と消えたというのだ。
 「誰だ、僕の許可なく動かしたのは?」
 「それが…誰も、触ってないというんです」
 部下たちは平身低頭した。
 「広間の扉の前には見張りを立てておきました。でも、誰も出入りしなかったと…」
 「そんな馬鹿な…」
 がらんどうになった謁見の間を見て、キースは唇を噛んだ。
 まさか。
 大丈夫です、陛下…わたしが、必ずお守りします。
 雑音の中で聞こえたように思ったティートの言葉は本当だったのか。
 「二人を探せ…まだ、生きている!」
 「エッ!?」
 しかし、あまりにも唐突で滑稽な主人の命令に、誰もが首を傾げた。
 「きっと、あまりに皇帝を恨んでいた者の仕業でしょう」
 「皇帝が生きているなどと言えば、みな不安がります。それに、どう見てもあれは死んでいたではありませんか」
 「大丈夫ですよ、キース様。さ、参りましょう」
 そんなはずはない。
 何故、誰も信じてくれないんだ。
 悪夢のように、あの男の顔と声がよみがえる。
 貴様には出来ん…この私を越えることも、この女を手に入れることも。
 金色の眼に、心臓を鷲掴みにされているような悪感に、少年は震えた。

 こうして一代限りのサマランカ帝国は滅んだ。
 だが、平穏な時間は長くは続かなかった。主君の不在となった各地で紛争が勃発し、その戦火は瞬く間に大陸全土を覆い尽くした。
 お前なら。
 血を吸うたびに重くなる剣を手に、キースは尋ねた。
 お前なら、こんなことにはならなかったというのか?
 僕では、この戦を止められないというのか!?
 「そうだ」
 あの倣岸で不遜な声が、聞こえた気がした。





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