Character of Coral
双天の剣
キャラクター設定

小説「双天の剣」に出てきたキャラクターの設定や裏話。
今回のは、かなりツッコんでみました。しかも、ラフ付き(一部のみ)


無愛想主人公 シャウラ・ルディン・ターク
 本編主人公。身長170cm、金髪碧眼、19歳。容姿端麗だが、微妙に頭脳明晰とまでは言い難いような…(笑)
 魔人将軍ウェグラーの息子として育てられた、勇者の資質を持つ人間。本名はシャウラ・ラー・バスラムといい、バスラム王国の王位継承権第一位を持つ王子様。レイピアタイプの細い剣を得意武器とし、雷の魔法も使いこなす魔法戦士。
 幼い頃にさらわれ、魔人としてのエリート教育を受けたため、感情が異様に希薄。そのおかげで無愛想、無表情。言葉数もボキャブラリーも少なく、端から見ればある意味ボケキャラなのかも。最近は、人間とは何たるものか、というのが分かりかけて来たようではありますが、恋愛感情というものには相変わらず非常に疎いです。
 そんな、どっちかというとダウナー系のシャウラですが、特殊な環境下で育っていなければ、かなり明るい性格になっていたはずだという設定があります。何故ならば、「CALL OUT」のミザールとモデルが一緒だから(笑)ただ、育ち方が違うだけの、同じキャラ。だから、イラストを描く時も、わざわざ同じ顔に描いてます。
 共通点は顔だけじゃないので、よく探してみると面白いかも。


真面目な王子様 ウィーダ・デル・ガルダン・オルト
 もう一人の主人公で、ガルダン王国の第一王子。銀髪の20歳。177cmと少し大柄。盲目のため父王から疎まれ、ずっと幽閉されて育つが、優秀な教育係ミラノのおかげで、最強クラスの魔戦士に。射程距離の長い槍を得意な武器とし、氷の魔法も使いこなす。
 そろそろ一国の王になろうかというのに、お人よしが過ぎます。しかも意外と無鉄砲です。
 しかも、甘えんぼさんなところも全く直っていません。ミラノがいなくなってからは、クザンやシャウラにベッタリです。これじゃダメです、フォルドも怒ります。
 その上、ミラノがいないと発言数が少なくなるので、だんだん影が薄く……主人公なんだから、もうちょっと頑張って書いてあげないといけませんよね。反省。


年上キラー!? ランディ(龍崎乱月)
 鋼色の短い黒髪、茶色い瞳を持つ、東国出身の15歳。身長は164cm。
 本名は「宗家第二十六代目柴紋流忍法術家元頭子龍崎聖天丸乱月」といい、由緒正しい忍者の頭目の長男。倭国のショーグンに仕えている家柄なのです。したがって、まだまだ若いですが、忍術のレベルの高さには定評があります…が、故郷では、彼が突然消えたんで、大変な騒ぎになっていることでしょう(笑)
 ちなみに、ランディというのは、あまりに名前が長くてこっちの人間には意味が分からないため、アンディがつけてくれた愛称です。実家では、「聖天丸」もしくは「若頭」と呼ばれてます。
 そして、いい家柄だけあって、何と!婚約者がすでにきちんと決まっています。それも、4人(笑)正室となる予定なのが公家の娘・白雪、側室として決定しているのが忍者の娘・万津里、武家の娘・千早、巫女・京那。なお、全員年上です(爆笑)女運がいいのか悪いのかよく分からないぐらい、女性に囲まれまくっています。
 すごい勢いで第二幕を引っ掻き回してくれています。まさに今回は、3人目の主人公です。オイシイとこ、全部持って行きます。
 まだ連載途中なので、最終的に彼がどうなるかは秘密ですが…作者の一番のお気に入りです。その理由もおいおい。


口より先に、拳が クザン・アスティール
 元はクザン・ディ・ガルダン(ガルダンのクザン)と呼ばれたほどの凄腕拳闘士。髪も目も濃いグレー。身長181cm、30歳。筋肉質な背中には、ガルダン王家の紋章が刺青として彫りこまれている。
 頼りになるおっさん…もとい、お兄さんのイメージで書いています。力は非常に強いですが、脳味噌は半分ぐらい筋肉で出来ています(笑)決して頭は悪くないのですが、複雑な会話になると、ついていけない事も。
 イルクラチア周辺の荒野を移動中に、天から落ちてきて昏倒していたミラノを見つけ、「美人だったから」という理由で保護します。意気投合し、一緒に傭兵稼業をする事に。そして、雇い主の軍隊がガルダンに負けた折、奴隷としてガルダン王の元へ行くことになりました。
 さらにその後、ウィーダの計らいによって奴隷の身分から解放されたクザンですが、またしても「美人だったから」という理由でティアの家に下宿を決め込み、そのまま彼女ゲット。どうやら、キリッとしたタイプの美人に弱い様子。しかも、微妙に尻に敷かれ気味。おっさんくさいなぁ(笑)


怒ると最後… アンディ(アンドリュー・クレイトン)
 銀色の髪、緑の目を持つ司祭、19歳。でも実は、暗黒司祭の肩書きも持つ。
 丸顔で、いつもにっこり微笑んでいて、物腰も穏やかで冷静さも失わない、という非常に理想的な司祭であるアンディ。ですが、こんなに若いのに、こんなに達観していて落ち着いているなんて、はっきり言っておかしいです。そう、彼には、達観して落ち着かざるを得ない状況が、過去にあったのです。
 という訳で、第一幕を書いた時点で、アンディの過去の設定は全部出来ていました。良家のお坊ちゃんだったが故に、身代金目当てで暗黒教団にさらわた事、とある事情によりそのまま親に見捨てられた事、生きていくために教団に従った事。人も殺さないような顔をして、暗殺者として大勢の人を殺してきた事。
 とにかく色々あったが故に、いつも笑っているのです。彼の微笑みは、シャウラの無感情と同じで、口数こそ多いものの、感情をあらわにすることはほとんどありません。そんなアンディですが、実はちゃんと心に想う人がいます。必死に隠してはいるものの、シャウラたちと一緒にいる時は気が緩んで、時々本音がポロリと出ることも。


むー。 フォルド・グレイスマール
 ガルダンの騎士団長を務める26歳。黒髪でグレーの瞳だが、右目は失ったために眼帯を着用。
 新キャラです。頭がガチガチに固い、意固地なまでに騎士というイメージで作ってみました。規律さえ守れば、騎士団では非常にいい上司。しかし、経験不足を少々気にしています。
 前作でのガルダン襲撃で、無様にも生き残ってしまったため、失った仲間のためにも、何が何でもウィーダを守らなければならないという考えに取りつかれています。ウィーダが魔人くずれ(シャウラ)や奴隷上がり(クザン)と仲良くするのが気に入らないのは当然と言えましょう。最近はかなり融通も効くようになってきたようですが、多分、今回の件が終わったら、また元のガチガチ騎士に戻ることでしょう。
 それにしても、こんなにウィーダ命では…もし、彼が王国を出奔するような真似をしたら、一体どうするんでしょうねぇ?


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