カリン・スレイマン
ガルダン王国の騎士見習いの女の子。16歳。髪は栗色、目は青。
半年前の、獣王ザカリス襲撃により、騎士だった父親と、母親とをいっぺんに亡くした可哀相な娘。というと、なんかこう、もっと幸薄そうな感じがいいのかもしれませんが、カリンは明るいです。ここまでシリアスな話にならなければ、もっとお茶らけて、フォルドに散々怒られているところも書けたはずなのですが、いかんせん、今回は話が深刻なので、あまりハジけられませんでした。
しかし、一国の王たるウィーダに対してどことなく気安かったり(笑)けっこう甘やかされて育てられてきたのかもしれません。そんなカリンの剣の腕は、中の中ぐらい。ゴブリン程度なら、一人でも何とかできます。
ティア・マルシュ
やや薄い色の金髪、紫の瞳の25歳。ガルダン城下で薬屋を営む。
で、この薬屋の二階にクザンが居候を決め込んでいますが、別に下宿屋をやっている訳ではありません。おばと二人で薬屋をやっている関係上、闘技場に出入りをしていて、クザンとは以前から顔見知りだったのです。で、奴隷から解放されたはいいものの、住む場所さえなくてとりあえず尋ねたのがティアの家。そのまま、居つかれてしまいました(笑)
薬草の調合が専門で、オリジナルブレンドのハーブティは美味しいと評判です。しかも、風の魔法も使えて、なおかつ美人。引く手数多で結婚の申込みは今までにたくさんありましたが、この年になってもいまだ独身なのは、別にクザンが解放されるのを待っていたからではありません。
職業柄か、もともとの性格がそうなのかは置いといて、非常にお節介な上に、やたらとお姉さん風を吹かせたがる傾向があって、大人しそうな見た目に惹かれた男性たちにとっては、意外と扱いにくい女、ということになってしまっているのです。だから、尻に敷かれても大丈夫なクザンとは上手くいっているようです。
アシル・ウォーケン
16歳、赤毛に赤茶色の瞳。バスラム王女の親衛隊隊長を務める。
前作の終了後、クプシにくっついてバスラムに行き、人手不足の折から親衛隊の隊長をやることになった彼。しかし、クプシを思うが故にあのような惨事を引き起こしてしまって、もう大変です。
今回、ニンジャマスターの暗示によって、狂戦士となりますが、初期の設定では最初っから狂戦士でした。小柄な少年が、体に似つかわしくない大斧を振り回す、というのがちょっとツボだったのです(笑)
とにかく、相変わらずクプシのことが好きです。しかし、彼女を守るのが任務になってしまったせいで、余計に彼女からは何とも思われなくなっていくのが哀れ。彼の一方通行な思いが実る日は…来ないような気がする(キッパリ)