機械人形王女


 一瞬、吹き抜けた風。
 銀色の髪の毛が描く軌跡が、目の錯覚のようにおぼろげに闇夜に残る。
 昨夜のことを思い出しながら、リーシャはベッドから降りた。
 やたらと身のこなしの軽い男だった…二階の窓から飛び降りたと思ったのに、一瞬で消えてしまった。私も気付かないうちに二度もマリア様の寝所に忍び込むなんて、本当、盗賊ね。
 素早く着替えて廊下に出る。ただでさえ朝が遅いのに、昨夜は遅くまで起きていた王女を起こしに向かう。この辺は、いつも城でやっていた事と変わりがない。
 その時、廊下を上がって荷物がやって来た。一抱えもあるような大きな木箱の上に、これまた大きな革袋が載っており、そこからは角材が何本か突き出していた。
 銀の腕輪をした白い腕がそれを抱えているが、相手の顔は全く見えない。
 「あれ?」
 二階の部屋は金に任せて全部借りきってある。事情がばれると面倒なので部屋の管理はすべてリーシャが行うことにしているし、関係のない者は階段も上ってこないようにしているのだが。
 「誰…?」
 問い掛けると、荷物の向うから見慣れた顔がのぞいた。
 「ああ、リーシャでしたか」
 ランディスだ。
 と、思った瞬間、バランスが崩れた。
 「ああーっ、退いて下さいぃ…!」
 リーシャが飛びのくと、荷物が廊下中に散らばった。角材、布、宝石、そして見たこともないような妖しげな魔法のアイテム。
 「ランディス様、これは一体…?」
 「殿下のメンテナンス用の材料ですよ」
 ぼさぼさの黒髪をバリバリとかきながらランディスは答えた。だらんと垂れ下がって来たローブの袖をまくり上げながらしゃがみ込む。
 薬らしき一本のガラス瓶が割れて、中身の液体がこぼれていた。
 「あ……勿体無い」
 「す、すみません!私のせい、ですね」
 リーシャもあわてて転がった荷物を集め始めた。
 「この瓶は私が後から片付けますから、取りあえず物を片付けましょう」
 「すみませんが、そうしてもらえますか」
 そして二人はしばらくの間、黙々とアイテムを拾っては、埃を払ったり袋に収めたりという作業を続けた。
 「…でも、ランディス様」
 ふとリーシャは、疑問を口にした。
 「こんな朝早くにお買物に行ってらしたんですか?」
 「え?」
 「それに、こんなにたくさん…お金の方は大丈夫だったんですか?」
 「……」
 ランディスの口が一瞬半開きになった。が、すぐに彼は答えた。
 「夜中でないと、こういう店は開いてないんですよ。とにかく、錬金術師はうさんくさい目でみられがちなものですから」
 そして、にこっと微笑む。
 「それに、お金なら、お爺様から十分頂いています。お金がなくて殿下の修理が出来ないなんて笑い事じゃないですから」
 「そうですね。差し出がましい事を聞いてすみませんでした」
 「いえいえ」
 ようやく大量の物品を集め終わり、ランディスはまた最初のように二段積みにした荷物を抱え上げた。
 「最後に一つだけ、いいですか?」
 「はい、何でしょう?」
 「私の部屋のドア…開けてもらえませんか」
 リーシャは、笑いそうになるのを堪えてうなずいた。
 それなら、荷物を持ち上げる前に開けておけばいいのに。私がいなかったら、どうするつもりだったんだろう?
 木箱を入り口につっかえさせながら部屋に入るランディスを見送り、つくづく野暮ったい人だと苦笑する。そして、リーシャは王女の部屋へと入っていった。

 コンコン。
 「…失礼します」
 「あら、リーシャ。おはよう」
 それはちょっと珍しい光景だった。
 すでに目を覚ましていたらしく、マリアは椅子に腰を下ろしてぼうっと窓の外を眺めていた。それも、窓枠に肩肘を乗せて。
 おそらく、外の通りからも彼女の顔が見えるだろう。
 今までは絶対に嫌がって、窓にも近付かなかったのに。
 「あの…」
 「なに?」
 振り返ったマリアは、微笑んでいた。明らかに機嫌がいい。
 「今朝はお早いんですね」
 「まぁ、ね」
 抜けるように青い空が民家の屋根の上に広がっている。
 「天気もいいし…たまには、外を歩いてみようかしら、なんて」
 「えっ!?」
 「……やっぱり、ダメよね?」
 ちょっと、しゅんとする。
 「でもね」
 マリアはそれでも微笑みを絶やさなかった。
 「あの人昨夜言ってたわ。あたしのことをいつも見ていたって。それで…この街のどこかにいるのかな、と思っただけなの」
 視線をまた、宿の前の道を行き交う人々に戻す。
 「そうですか…」
 リーシャは彼女の傍らに立った。
 どうということのない、普通の風景。
 「彼はまた、来るのでしょうか」
 リーシャの呟きは、どことなく冷たい響きをともなってマリアの耳に届いた。
 「リーシャ?」
 「ゆめゆめ、お忘れになりませんように申し上げます。マリア様のお役目は、その人を」
 「やめて!」
 「ですが」
 「いや…」
 細い声が、マリアの唇から漏れた。
 「言わないで。お願い、それだけは」
 サファイアの瞳にたちまち涙がたまる。
 「分かってるから…言わないで」
 「…マリア様」
 リーシャは口を閉じた。これ以上、何を言えばいいのか…その時。
 ヒュウッ、と風の音がした。
 青空にぽつんと現れた黒い点がみるみる大きくなって、小さな鳩の姿を取った。
 「…伝書鳩だわ」
 純白の鳩は王族だけが飼っている特別な鳩だ。鳥は辺りの様子を確認するように一度宿屋の上を旋回すると、窓の前をすっと横切って消えた。
 「?」
 メイドは窓から顔を出し、飛んでいってしまった鳩を探す。
 「お父様の鳩かしら?」
 「そうだとは思うんですけど」
 怪訝そうな顔で、彼女は振り返った。
 「それならわたしの所へ来てもいいようなものですけど」
 「もしかして、あたしがこんな格好だから怖がったとか…?」
 「まさか」
 鳩の姿はもう影も形もなかった。

 「あれからも、時々夜になると、その人がお部屋に来ていることがあるらしいんですよね」
 テーブルに頬杖をついて、リーシャは少しすねたように言った。
 「でも、わたしがちょっとでも物音をたてようものなら、あっという間に消えてしまうんです。マリア様も来てないなんて嘘おっしゃるし…わたし、一体どうしたら」
 「部屋の中に罠でも張っておくか」
 キンブルが言うと、ランディスがあからさまに馬鹿にしたような口調で答えた。
 「そうすれば、見事に殿下が引っ掛かるでしょうね」
 「何だと!?」
 一触即発。どうしてこう、この二人は仲が悪いのかしら?とリーシャは頭を抱えたくなっていた。何とかして止めなければ…。
 「あっ、そういえば」
 丁度都合よく思い出したことがあって、彼女は手を叩いた。
 「その人の名前らしきものは分かりましたよ。確か、マクレーン、とか」
 「マクレーン?」
 「はい。マクレーン、とマリア様がつぶやいているのを聞いたんです」
 キンブルはリーシャの言葉を聞いて、少し唇を曲げた。
 「なんか…どっかで聞いたことのある名前だな」
 「どこでです?」
 ランディスが頭を上げた。
 「えーとな、ちょっと待てよ。今思い出すから」
 「あっ、もしかして」
 だが、キンブルが思い出すより早く、リーシャが口を開いた。
 「イゼール伯爵の…御子息、でしたっけ?」
 「そうだ、それそれ」
 騎士が嬉しそうに手を叩く。
 「イゼール伯爵?」
 「そう。お前はまだ城に上がってなかったな。教えてやろうか?」
 首を傾げたランディスに、キンブルは身を乗り出して尋ねた。
 「ええ、お願いしたいですね」
 「十二年も前の話になる。俺は十五歳だな。リーシャはいくつだった?」
 「わたしは確か丁度十歳ぐらいだったと」
 「何があったんです?」
 「姫の五歳の誕生日、城で祝宴が催された。その時、伯爵が贈り物にと差し出した果物に、毒が入っていたのさ」
 銀のお盆に色とりどりの果物を載せ、伯爵は幼い姫君の前にひざまづいた。
 「南方より取り寄せた珍しい果物でございます。マリア様、是非ご賞味下さい」
 「うん」
 小さな手を伸ばし、マリアは紅い木の実を取った。
 「あっ…」
 普通は先に毒味係として近くにいる誰かが食べることになっている。あわててマリアから果物を取り上げようとしたキンブルを、国王がそっと目で制した。
 イゼール伯爵の婦人は、王妃の妹でもある。その必要はないということだった。
 しゃく。
 「んー…」
 マリアは一口食べて、顔をしかめた。
 「しゅっぱーい」
 「はっはっはっ」
 思いっきり嫌な顔になっている娘に、国王は目を細めた。
 「おまえにはまだ少し早かったかな?子供には分からぬ味だろう」
 「むうーっ、そんなコトないもん!」
 彼女は右手と左手に、同じ果物を取った。そして、片方をキンブルに、そしてもう一つを伯爵に突きつけた。
 「そなたらも食べてみよ!これは、しゅっぱいぞ!」
 「はい、姫様」
 キンブルは即答し、すぐさまそれを口に運んだ。
 シャクッ。
 「!?」
 そして、異変は起こった。
 「うっ…げえぇっ!!」
 とっさに彼は、主人から自分の姿を隠すように背を向け、口元を押さえた。だが、我慢してはいけないことも分かっていた。
 「がはあっ!!」
 大勢の人の前で。
 キンブルは血を吐いた。
 「ぐっ…ううっ…」
 国王の前でがっくりと膝をつく。
 「キンブルッ!?大丈夫か、しっかりせい!」
 王はすぐに彼の身に何が起こったか察した。苦しげに血を吐き続けるキンブルを助け起こしながら、すぐに王妃とリーシャに手を振った。
 「キンブル…?」
 何が起こったのか分かるはずもなく、呆然とその様子を見つめる幼いマリアは、母とメイドの手ですぐさま奥へと連れて行かれる。
 「司祭と治癒術師を呼べ!早く!」
 何が起こったのかは一目瞭然だった。たちまち祝宴は混乱のるつぼと化した。
 そして、その真ん中で。
 イゼール伯爵は一人、銀の盆から果物を取り、自らの口へ運んだ。
 「……毒、ですか」
 「ああ」
 ランディスの言葉に、キンブルはうなずいた。
 「俺は一口食っただけだったから、何日か寝込むだけで何とか助かった。だが、伯爵はその場で死んだよ。決意の自殺ってやつかな」
 「その場で、自殺…?」
 「どうした、変な顔をして?」
 魔術師は、顎に手をやって口を一文字に結んでいた。
 「いや、その話だと、私が聞いていた話とは違うものですから」
 「そうなんですか?」
 「まあ、人々の噂というのは話し継がれるうちに変わっていきますからね。十二年前となると私は七歳…さらにその後に聞いた噂なんて、間違っていて当然なのかもしれませんが」
 「いいから言ってみろよ。城下ではどういう話になってたのか気になるぜ」
 「ええ…」
 ランディスは一瞬くちごもり、それから続けた。
 「イゼール伯爵は、王女の秘密を皆の前で口外しそうになり、それで国王の不況をかってその場で斬り殺されたと」
 それを聞いて、キンブルとリーシャは顔を見合わせた。
 「また随分な噂だな。それだと、陛下が悪役っぽいな」
 メイドの少女もうなずいた。
 「ですが、私たち、目の前で一部始終を見ていましたから。今の話に間違いはありません」
 「…そのようですね」
 ランディスはうつむいた。
 「それで、例のマクレーンという息子の方はその後どうなったんですか?」
 「母親ともども国外追放になった。伯爵が何を思って毒を盛ったのかその理由が全く分からなかったから、極刑には出来ないと陛下がおっしゃった」
 「キンブル様は処分が甘いと随分反対だった様子ですけれどね」
 「当たり前だろ!俺は殺されかけたんだぜ?」
 ふてくされたようにキンブルがテーブルに肘をついた。
 「それに、伯爵が本当に王女暗殺を狙っていたとしたらどうする?そしてその意思が息子に受け継がれていたら」
 彼は、声のトーンを落とした。
 「毒を飲んでも姫は死なないと伯爵夫人は知っている。それが、あのおとぎ話と結びつく。おあつらえ向きに、丁度いい年頃の息子がいる」
 「復讐…あるいは、父親のやろうとしていた事をやり遂げるために戻ってきたとしても不思議はありませんね」
 リーシャがうなずいた。沈黙が、三人の間に落ちる。
 やがて、長い時間の後、キンブルが顔を上げた。
 「俺、陛下に書簡を出してみる。こういう可能性もありますってな」
 「そうですね」
 ランディスが珍しく騎士の言うことに同意した。
 「それがいいかもしれません。可能性の一つとはいえ、名前が分かれば随分探しやすくなるでしょう。その件に関してはあなたにお任せします」
 そして、すっと席を立った。
 「ん?どこへ行くんだ?」
 「数日戻らないかもしれません」
 彼は静かに告げた。
 「殿下を元に戻す方法を一つ思い付いたのですが、それが実現可能かどうか確かめてみなければなりません。その実験のためです」
 「…そうか」
 神妙な顔でキンブルが言った。
 「あまり時間がない。お前みたいのでもいなけりゃ姫も寂しがるだろうし、なるべく早く帰ってくることだな」
 「ええ、言われなくともそのつもりです。それでは」
 魔術師は振り返らずに、宿屋の扉を開けた。無言で宙空に印を結ぶと、ゴウッと旋風が巻き起こった。
 「おっ…?」
 銀色の半透明な翼が魔術師の背中に生える。
 次の瞬間、光の軌跡を描いて、ランディスは空へと舞い上がって消えていった。
 キンブルとリーシャはその様を口をぽかんと開いてみつめていた。
 「あいつって…あんな魔法、使えたっけ?」
 「さあ……」

 少女は夢を見ていた。
 銀色の髪、緑の目をした…男の子。
 背が高くって、優しくて、いつもニコニコしていて。
 彼女が転ぶと、手を差し伸べてくれる。だが、その顔が、ふいにぼやける…見えなくなる。
 待って。あなたの顔を見せて…。
 「行かないで!」
 自分の声で、マリアは目を覚ました。
 「……夢…?」
 薄暗い部屋の中、ゆっくりと体を起こす。また昨日より、痛むところが増えている。
 「つッ……!」
 ただ立ち上がるだけなのにひどく時間がかかった。だが、マリアはふらつく体を一歩、一歩ドアへと運んだ。
 そっとドアを開いて、廊下をのぞく。夕刻の廊下は部屋の中よりさらに薄暗く、何の物音もしない。
 「ランディス」
 彼女は、錬金術師の部屋のある方へ首をめぐらせて、名前を呼んだ。
 「ランディス!いないの?」
 すると、その声に気付いたのか、階下からぱたぱたと足音が上がってきた。ガシャガシャとうるさい鎧の音も一緒だ。
 「どうされました?」
 「リーシャ」
 マリアは困ったように眉根を寄せて、小さな声で告げた。
 「あの…ランディスは、いないの?」
 「ええ。何でも、例の男を殺さなくても済む方法を考えたということで、そのための実験に取り掛かると言って出かけました」
 「出かけた…?いつ?」
 彼女の表情が微妙にこわばる。
 「それで、いつ帰るの?」
 「出て行ったのはついさっきで、数日はかかると言っていました。なるべく早く戻るようにいっておきましたが」
 やれやれ、とでも言いたげにキンブルが首を振る。
 「もしかして姫、どこかお体の調子でも?どこか故障ですか?」
 「ううん…」
 マリアは少しだけ口ごもってから、答えた。
 「ちょっと体が痛むだけ。大丈夫、我慢できるから」
 「そうですか…それでは、横になっていた方がよろしいのではないですか?」
 「うん、そうする」
 リーシャに言われるまま、重い体をまたベッドに戻す。横になると、さっきまで眠っていたというのに再び睡魔がやって来る。痛みから、そして現実から逃れようとでもするかのように、彼女はまぶたを閉じた。
 早く来て…。
 思うことはただひとつ。
 早く…戻って来て…!

 マクレーンは、サウザントの前に立っていた。
 いつもと違い、膝をついてではなく、見下ろすように胸を張り、立っていた。
 「どうした…?」
 「公爵様。一つ、聞きたいことがあります」
 低い声で青年は言った。
 「私の母を殺したのは、誰ですか?」
 「何を聞くかと思えば、昔話か」
 サウザント公はふん、と鼻息を出して答えた。
 「現国王だ。お前の父が殺された後、奴が処刑したのだ」
 「そうでしたか…そうでしたよね」
 銀色の髪が揺れた。彼はうつむき、繊細な指先で額をこつこつ、とつついた。
 「国王の決定により、国外に逃れたというのは噂でしたか。では、一体どこで誰に殺されたというのでしょう?」
 「お前…そうか、知ったのか」
 公爵の表情が微妙に変わった。
 「真実を」
 「やはり、そうでしたか」
 マクレーンは顔を上げて、仇敵の顔を見た。相手は、楽しげに笑っていた。
 「何故、父を騙したのです?」
 「マリアが本当に人形かどうか確かめたかったのだ。毒を盛っても、人形なら死ぬまいと思ってな」
 「……」
 言葉もない彼に、サウザント公はにやにやと言った。
 「お前も父に似て小心者か。やってしまったことを、悔いて死ぬとでもいうのか?」
 「…父の死では」
 青年は静かに答える。
 「殿下をどうすることも出来なかった。でも、私の命で、殿下の血肉を贖うことが出来ます。そしてその前に」
 銀色の髪が揺れた。
 「殿下と私に償いなさい。あなたの命で!!」
 マクレーンが跳んだ。数メートルを一瞬で縮め、彼はナイフを突き出した。
 かに、見えた。
 「!?」
 彼はとっさに空中で身をよじった。だが、サウザント公の後ろに掛けてある絵画の額縁から射出された矢の全てを避けることは出来なかった。
 「クッ…!」
 「愚かな」
 憎らしい仇敵は、肩に腕に矢を受けて転がったマクレーンを見下ろして唾を吐いた。
 「だが、お前はよくやった。王女は、十分に壊れた」
 「何を…する気ですか」
 公爵は、笑いながら、椅子の肘掛けに仕掛けられたボタンを押した。
 ガタン。
 「あっ……!!」
 何の前触れもなく床が開いた。マクレーンは何の抵抗も出来ないまま、底の見えない穴の中へと落ちていく。
 「わたしがお前のことを本当に信頼しているとでも思っていたのか?馬鹿な奴め」
 銀の光を飲み込んで、扉が再び閉じた。
 「満月の夜まであと数日だ。お前はここにいるがいい。それだけで、私の計画は完了する」


続く…

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